職場において心の病気になる人が増えています。それはなぜでしょうか。
その原因として考えられるのが「ストレス」です。「ストレス」は程よく人を緊張させて仕事効率をアップさせる働きもありますが、過度にかかると病気を発祥してしまう原因になってしまいます。最近よく聞く「うつ病」という病気もストレスが原因であると言われています。
この「ストレス」というものはどのような時に感じるのでしょうか。それは、個々人によって強弱の差は有りますが、以下のような場合に感じます。
・職場の人間関係
例)上司、同僚、部下との対立、気があわない、周りの支援がない
・作業条件
例)仕事内容があわない、仕事量が多すぎる又は少なすぎる、仕事の裁量がない(決まった事しかできない)、責任が重い、長時間労働
・環境条件
例)職場環境が悪い(暑い、寒い、暗い、うるさい、作業動作がつらい)、単身赴任、転勤、異動など
このようなストレス状態が続くと、作業能率が低下したり、集中力が低下し、生産性が低下するだけでなく、労災事故や交通事故を引き起こす可能性が出てきます。また、遅刻、欠勤などを繰り返すようになり、他のスタッフの負担が大きくなって職場の雰囲気が悪くなってきます。
このような職場にならないためにも、職場におけるストレスの原因が何か話し合い、できるだけそれを改善していくような職場になって頂きたいと思います。厚生労働省の「こころの耳」では、メンタルヘルスに関するいろいろな冊子やツールの紹介をしています。その中のもので、職場における快適職場調査やメンタルヘルス改善意識調査票(MIRROR)などの無料ツールを利用して職場環境の改善に取り組んで頂きたいと思います。